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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第24章 私立リアリン学園!8時間目~ルイ~





私立リアリン学園!8時間目~ルイ~



~二年一組 ルイ=ハワード~





おとぎ話の王子様―――。

ルイを表現するには、この言葉がぴったりだ。

もの静かで、上品で、誰もが息を呑むほどの美しさで。

………男の人に美しいって表現、適切かどうかわからないけど。

実際、女子生徒よりも格段に綺麗で。

そんな彼に微笑まれたら、誰もが彼の虜になってしまうだろう。

けれど。

笑顔のルイなんて、誰も見たことがないかも。

感情を表に出すことがなくて、いつだって無表情。

そんな彼を、ひそかに皆は、『氷の王子様』と呼んでいる。



ルイに話しかける人は少ない。

彼が人を寄せつけないようにしているからだ。

私だって、ルイに話しかけるなんて恐れ多くてできないよ。

だから、2年1組の授業は、緊張する。

………って、まだルイを指したことないけどね。



実は、私はこの学園に来る前に一度だけ彼に会っている。

ゼミでのバイトの初日に、どこから入っていいか困っていた時に、さり気なく助けてくれた。

夏期講習に通っていたのだろうけど、コースが違っていたからか、それきり会うことはなかった。

それでも、よく覚えている。

あんな特別感ある人って、そうそういない。

王子様オーラを醸し出しているもんなあ。



学園に来てルイを見かけた時に、すぐにあの時の彼だと気づいた。

こんなに美しい顔立ちの素敵な人を見間違うわけないしね。







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