• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




授業が終わると、私は、真っ先に1年1組の教室に向かっていた。



ムスッとした表情で頬杖をついているアラン。横にレオが並んで座っていて、そのすぐそばに笑顔で立っているユーリの姿が見える。



「それでね………」


レオが、二人に話をしている。

そんな三人の間に割り込み、話を遮る。



「ちょっと!」


「あれ?次の授業、マイン先生だっけ?」


「なんで、シドがロイドだって教えてくれなかったの!?」


私は、レオとユーリを交互に睨みつける。



「もう突きとめちゃったんだ?早いね」


「マイン先生、名探偵 ♪ 」



私が一人息巻いてるのに対して、レオとユーリは、のほほんとしている。

この温度差は、許せないっ!



「名探偵って、あのねえ!言ってくれればいいじゃない。こっちは質問してるんだからさ!」


「だって、それじゃ、つまんないじゃん。シドがロイド、俺とアランが双子、なんて知らないの、マイン先生くらいだからさ。自分で発見した方が面白いかなと思って」



レオは、可笑しそうに笑う。



「面白いって!?それって、ひどいんだけど!」



「本当だよ、ひどいな」


ん?

アランが私に共感してくれてる!




「そういう面白い話は、俺にも先に教えておけよな」


アランが、意地悪そうな笑顔を向けたかと思うと。



三人で笑い合ってる―――。



コ、コイツら~~!!!

完全に、私で遊んでるよね?





「マイン先生、そろそろチャイム鳴るよ?次の授業、はっじまっるよ~~ ♪ 」



ユーリの明るい声に、フツフツと怒りがこみ上げてくる。



悔しい~~!!!



あ。



「そうだ、ユーリ!私、ユーリがシドのこと『用務員のおじさん』って呼んでるって、言っちゃったから。後でシメに来るって言ってたよ ♪ 」


「え………マジ?」



ユーリがサッと顔色を変えたのを見て、笑みがこぼれた。



「さ、次の授業、はっじまっるよ~~ ♪ 」



私は、意気揚々と1年1組の教室を後にした。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp