第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
あれは、優しさ、だよね?
私がビール好きなこと。
買い物に出かけてないこと。
きっと、どこかで聞きつけたのだろう。
………って、あ、そういえば!
『二時にそこ、校門で待ってろ。買い物して、夜は飲みに行こうぜ』
あの時は、シドが生徒だなんて知らなかったから、そんな約束しちゃったけど。
生徒と飲みに行ってもいいものなのかな?
年齢的には、飲んでもいいのだろうけど、教師が生徒と出かけたら、やっぱりマズイよね?
断った方がいいのかな。
でも、せっかく誘ってくれたのにね。
それに―――。
私には、シドがいい人なのか悪い人なのか、わからない。
今の段階では、あまりにも判断材料がなさすぎる。
なので。
それを、これから見定めていきたいと思うから―――。