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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




キンコンカンコン~ ♪


私の頭の上では、本鈴が鳴っている―――。

3年1組の教壇に立って。

教室を見渡す。

一番後ろの廊下側の席だけが、ポカリと空いていて。

そこは、ロイド―――ううん、シドの席。

いつも空いている席を見入る。



そして、ルイの言葉を思い返す。



『シド、今年で留年、何年目だっけ?』



つまり、シドは、留年を繰り返してるんだね。

ほとんど授業に出てないんだから、当然といえば当然か。

だから、私よりも年上で、学園のことにも詳しいんだろうね。

ユーリも言ってたもんね。



『シドはね、学園の便利屋さんなんだよ』


『用務員のおじさんってトコかな』



でも、用務員のおじさんって………。

私は、ついクスッと笑ってしまう。

ユーリから見れば、おじさんの部類に入るのかな。



それから―――。



『言うなれば、素行不良ってとこかな』


『悪いヤツではないが』


『彼はやめた方がいいと思います。泣くのは、絶対にマイン先生の方ですよ』



いろんな、皆の言葉が、駆け巡っていく―――。



『こういう機会に生徒会に恩売っておくのも悪くねえからな』


『何か頼みたいことや調べて欲しいことがあったら、いつでも言えよ』


『マイン先生なら、身体でもいいぜ』



悪びれたシドの言葉も一緒くたになって、頭の中がいっぱいだ。



………けど。



『それまで、これでも飲んでろよ』



ビールをくれたシド。







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