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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




「あ………っと、邪魔だね、ごめん」


私は、現実に引き戻されたようにハッと我に返って。

廊下の端に移動して、ルイに道を空ける。


「マイン先生は、邪魔じゃない」


ルイは、チラリとシドを見る。



「つまり、俺が邪魔ってことか?はっ、言ってくれるじゃねえか」


シドは、可笑しそうに声を上げて笑う。



「シド、今年で留年、何年目だっけ?」


その言葉に、シドは、ピクリと眉を動かして。

笑うのをやめて、ルイを睨みつける。



「今年卒業できなかったら、俺と同じ学年になるんだけど?」


「チッ、余計なこと言ってんじゃねえよ、泣き虫ぼっちゃんが」



シドが苦々しい口調で言い返す。



泣き虫ぼっちゃん?

………それって、ルイのこと?



「予鈴鳴ってる」


「え」


ルイに言われて。

確かに。



キンコンカンコン~ ♪



チャイムが廊下中に鳴り響いている。



シドは、スッと私の横を通り過ぎると、振り向きもせず、スタスタと遠ざかって行く。


「あ、シド、待って、授業!」


それから、もう一度振り返った時には、そこにはもうルイの姿もなくて―――。







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