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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




「シ………ロ?」


シド、と言いかけて、やっぱりロイド、と呼んだ方がいいのかと思い直す。

けど、それは、すべてが言葉にならず………。



「おい、シロって何だよ?俺は犬じゃねえ」



私を見下ろしているシドを、私も同じように見上げる―――。



「どうして?どういうこと?ロイドは、シド?本当に生徒なの?だって、絶対絶対、私より年上だよね?どっちかっていうと用務員のおじさんの方がしっくりくるよ?あ!それに、なんで生徒なのに用務員のおじさんしてるの!?」



私は、シドに詰め寄って。

もうもう、質問が止まらない。

だって。

あまりにも衝撃的すぎて。

しかも、何がなんだかさっぱり分からない!!!





すると、背後から静かな声がした。



「邪魔」


振り向くと、そこに立っていたのは―――。



えっ、あ………。

ル、ルイ!?



私は、慌ててしまう。



ルイ―――。

ルイ=ハワードは、2年1組の生徒だ。

それよりもなによりも!

彼は、学園の王子様だ。

今だって、背景に薔薇背負ってるし、王冠にマント、白馬に跨っている彼が容易に想像できる。

綺麗な金髪に、憂いを帯びた青い瞳。

左目の下のホクロが印象的で。

―――氷の王子様。

無表情で冷たい表情を浮かべている彼を、密かに皆そう呼んでいる。







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