第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
~3年1組~
朝。
今日の1時間目の授業は、3年1組だ。
3年生の授業は、緊張するんだよね。
私より頭いいんじゃない?って思うことがしばしばで………。
とりあえず、先生としての貫禄を保たなければ!
いつもより時間にも心にも余裕を持って、教室へと向かう。
3年1組の教室に近づくと。
教室から声―――。
「シド、たまには授業受けていけよ」
「1時間目はマイン先生の授業だぜ。マイン先生、めちゃめちゃかわいいからさ」
「興味ねえな」
え、めちゃめちゃかわいいって?
フフフッ。
ん………でも、さっき、シドって言った?
ガラッ。
唐突に。
3年1組の教室のドアが開いた。
そして、そこから出て来たのは、まぎれもない、シドだった。
私は、その姿を見て唖然としてしまった。
白いシャツに緩くネクタイを締めてる、シド。
それって………制服?
シドが、制服を着てる!?
ええっ?
どういうこと?
まさか………シドって、生徒なの?
シドは、私の方を見ると、不敵な笑みを浮かべて近づいて来る。
3年1組の教室から、制服で出てきたシド。
………!!!
まさか、ロイドって!!!