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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




「集計のエキスパートが不在なので、その間は俺が務めさせていただきます」



アルバートはそう言うと、ノート型パソコンを机に広げ、素早くキーボードを叩いていく。


………集計の、エキスパートって誰だろう?

アルバートだって、相当な腕前だけど。

今ここにいないのは、カインだから………カインがその『エキスパート』なのかな?



私達は、集計し終わった分をアルバートへと回していく。



「………早速、一つ結果が出ました。両宿舎間の行き来を自由にするとの校則は、却下となりました」


アルバートが、カタカタとパソコンを打ち続けながら言う。



「賛成票多いと思ったのにな」

「あ~あ」


ユーリとレオが、残念そうに顔を見合わせている。

その横で、ほっとした表情をして、こっそりと安堵のため息をつくミシェル。



「先生方の反対票が、圧倒的に多かったからです。マイン先生も反対票だったんですね」


「な、なんでわかるのよ!?」


アルバートに指摘されて、ギクリとする。



「筆跡でわかりました」


「ええっ?だって投票用紙は、賛成か反対に丸つけるだけだよね?それだけで筆跡が、なわけ?」


「はい」


慌てる私に、手を休めることなく自信あり気に答えるアルバート。



「冗談でしょ!?」


「マイン先生~、実はその校則、先生方全員一致の反対票なんだよ!」


ユーリが、笑いながら言う。



「え」


「アルもマイン先生相手だと、からかったりするんだね」


「貴様、余計なこと言うな」


カタカタカタッ………と、更にキーボードを叩くのが速くなっていくアルバート。



先生方全員一致の反対票か。

あ、だから私も反対って、わかったわけね。

そういうことか!

………けど、アルバートにまでからかわれるなんて!







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