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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~




………何を、見ているの?



私は、彼の視線の先を目で追う。



―――人?



誰かを探しているのかな?

でも、それにしては、辺りをキョロキョロするでもなく、ゆっくりと視線が動いていく。

なんていうべきかな、ここにいる全員を眺めているっていうか………。



「俺になんか用か?」



「………っ!」



不意に、その人が言葉を放つ。



独り言、じゃないよね?

………つまり、私に言ってる?



私は、意を決して声を掛ける。

学園内にいるんだから、不審者なはずはない。

そう、確信して。



「こんにちは」



「コンニチハ、ね」


彼は、可笑しそうに笑いを噛み殺している。



………その、どこか人をバカにしたような態度にムッとくる。

けれど、それを隠して、穏やかな口調で聞く。



「サッカーの試合を観に来たんですよね?」


「それ以外、何があるんだ?」


「だって………」



試合なんて、全然観てないじゃない―――そう言ってやりたかったけど、グッと堪える。



「試合を観てねえのは、そっちだろ?マイン先生」


「………」



―――私の名前を知ってる。

と、いうことは、やっぱり学園の関係者なんだ。

とりあえず、安心する。



「あの、あなたは?」


「シドだ」


「え、あなたが、シド?」


私は、ビックリして声を上げる。



「そんなに驚くことか?」


「だって、用務員のおじさんって言うから、てっきり………」



しまった!!!



私は、慌てて口を両手で押さえる。







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