第23章 私立リアリン学園!昼休み~シド&ルイ~
少し遅れて台所に行くと、いつにもまして大賑わいで、各々野菜やお肉を切っている。
「何作ってるの?」
アランを中心に、切った野菜とお肉を串に刺している。
「見ればわかるだろ」
アランが、剣のように串を振りかざす。
「うわ、美味しそう!バーベキューだね」
アランに習って、皆も楽しそうに材料を串に刺していく。
「はい、はーい。注目~~!!お次は、これ!」
ユーリが、大きな包みを抱えて台所に入ってくる。
ドンッ、と勢いよく置くと、ガサガサと包みを開ける。
開かれた中身を覗いて。
「うっわ~~っ!!!」
その場にいた全員の、感嘆の声が上がる。
包みから現れたのは、大きな塊の霜降り肉だった。
「やった!」
「すごい、豪華!」
「美味そう~」
喜びの声が、飛び交う。
「どっから、こんなスゲエ肉がやって来たんだよ?予算大丈夫かよ」
カインが心配そうに聞く。
「シドからの差し入れだよ」
ユーリが笑いながら言う。
周りの皆は、ああ、そうか~、さすがシド!みたいなノリなんだけど………。