第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編
ドクン、ドクン………ッ。
は、あ………っ。
俺は、マインのナカで果てた。
どうしようもないくらいの快感と脱力感に浸りながら。
「………カイン」
小さく呟きながら、力なく俺にもたれかかってるマイン。
俺たちは、隙間がないほどにくっついて………。
胸と胸が重なり合って、その大きさと柔らかさを改めて感じる。
マインの鼓動が、俺と同じように早い。
しばらく、そのままじっとしていると、やがてマインの呼吸が穏やかになっていった。
それと同時に、俺も落ち着きを取り戻す。
「あ………私」
我に返ったかのように深く息をついて、マインが身体を離そうとする。
―――!!
「ちょ、ちょっと待てよ!」
俺は慌ててマインの肩に両手を置き、押さえ込む。
「え、カイン、あの………私、もう、無理………かも」
「俺だって、もう一回とか無理だし………って、ち、違えよ!」
コイツ、俺が二回戦始めるとでも思ったのかよ?
顔を赤らめて俯いている。
「だって、じゃあ」
「あの、さ。その………ここで離れたら、マズくねえ?」
「ん、なんで?いつまでもこうしてるわけにもいかないし」
可能なら、このままいつまでも繋がっていたいが。
「あのな、言いづらいんだけどよ、ここで俺らが離れると、その………湯船が汚れる」
午前中のうちにユーリかノアが掃除してるはずだ。
もうすぐサッカー部の連中が帰って来て風呂に入るだろうし。
湯船ん中で俺のを大放出ってわけに、いかねえだろ。