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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編




この噂には、裏がある。

俺は、そう直感したが………。

なんせ、噂が本当かどうか、確かめようがない。

ここは、本人に直接聞くのが筋だろうが………。

けど、どうやって聞けばいいんだよ?

二人きりになる時なんて、そうそうない。



そしたら、ユーリが言い出した。

『俺が魔法使いになって『おいしくなあれ』の魔法をかけてあげようか?』



その言葉に、思わず反応しちまった。

………このメンバーならいいだろう。

コイツらだって、マインのことを少なからずとも色メガネで見てる。

いつまでも、そんなの続けてたまるか。



―――ここで、はっきりさせよう。



ただ一つ、言えることは。

俺は、マインのどんな過去だって受け止める。

それに対してアイツを陥れようとしているヤツがいるとしたら、絶対に許さねえ。



そして、それは、ここにいるメンバーも同じ気持ちだろうと確信してる。

俺一人でも、マインを守ってやるつもりだ。

けれど、仲間は多い方がいい。

俺が信頼できるこのメンバーなら、必ずマインの味方になってくれるだろう………。



そうだとしても、切り出し方は悪かった。



『おいしくなあれ、の魔法、ね。それならマイン先生の方が、適任なんじゃねえの?』

畳み掛けるように、

『ついでに、ラブ注入♥ってのもお願いすっかな』

なんて言っちまった。



一瞬、雰囲気悪かったからな。

けど、他にどう言えば良かったんだよ?

あの時は、考えてる暇なんてなかったんだから、仕方ねえだろ。



………なんで、自分に言い訳してんだか。



とりあえず、場はおさまったから、結果オーライだ。







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