第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編
………そういえば、生徒総会のアンケート集計の時も吠えてたな。
『私はね、校則を皆で考えるってすごいなって感心してたんだよ?それが何?要望がミニスカ?水着?写真集?バッカじゃないの!?』
感心してたとかって………。
あれには、ウケた。
学園のためにマジな意見出してるヤツが、どんだけいると思ってるんだよ?
大半のヤツは、遊ぶことと異性のことと見た目しか考えてねえ連中ばかりで。
家柄が良くて金もあり、何不自由なく過ごしてるヤツが多い中で、『本物』は、ごくわずかだ。
先生達だって、そうだ。
―――マインは、『本物』か?
少なくとも前者ではねえが。
あいつは、『本物』になり得る要素は、持ち合わせているのか―――?
マインの写真集を作る話は、マジで水面下で進行してやがる。
アイツのことで、好き勝手はさせねえ。
ま、もし万が一にでもそんなんできたら、俺が買い占めてやるけどな。
―――俺以外の誰の目にも触れさせたくねえ。
そんな中で。
マインが、元フーゾクで働いていたらしいと噂が流れた。
メイドカフェって、フーゾクかよ?
そういうイカガワシイ店は、表向き普通の店として経営してるもんだから、実際どうかはわからねえそうだ。
けど、普通に考えて、フーゾクあがりのヤツが教師なんてなるかよ?
火のないところに煙は立たぬってくらいだし、実際、俺もあいつのメイド姿見てるから、俺以外のヤツもそれを知って、どっかで話がねじ曲がったんじゃねえかとは思ってはいた。