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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編




正直、あれが運命の出逢いなんて思っちゃいない。

あんなゴミゴミした街で、つまんねえ思いした、くらいの感覚で。



………まあ、あまりにもかわいいから、一瞬、釘付けにはなったけど。



それから、ウィスタリアに帰った。

ノアがドタキャンしやがったから、案の定あいつの分まで俺の仕事が増えて、毎日がすげえ忙しかった。

だから、マインのことなんて、頭の片隅にもなかった。

これは、本当だ。



あっという間に、ウィスタリアでの夏休みが過ぎて。

学園に戻ってきたら、芽瑠先生が辞めたと聞かされた。

元気が取り柄な先生ってイメージだったが、そういや、前から持病があって、薬飲んでるとは言ってたな………。

けど、病気が完治して世界一周旅行ってんだから、つくづく豪快な人だよな。

そんで、その芽瑠先生の後任で来たのが、マインだった。

大学出てまだ間もない、俺らとたいして歳の変わらない先生。

正直、この学園でやっていけるのかって単純に思ってた―――。



いつだって、少し緊張気味に教壇に立ってて。

華奢な身体してるくせに、無駄に声デカくて。

誰もノアが寝てるの邪魔するヤツなんていなかったのに、使命感に燃えて起こしてみたり。

なんか知らねえけど、いつも一人で張り切ってるしな。







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