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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第22章 私立リアリン学園!~カイン~ 情熱編




マインと初めて逢ったのは、夏休みの始めだった。



あの日は、ウィスタリアに帰る日だった。

ノアのヤツ、寝坊したうえに、電車の途中で具合悪くなりやがって………。



しばらく駅のホームで休んでたら、突然言い出した。

『この街、賑やかだね。ちょっと寄ってこー』

とりあえず、まだ時間もあったし、ノアが青っちょろい顔してるから、少し歩いたら気も紛れるかと思って、駅を出た。

思った以上に街は賑わっていて、その大半をコスプレした連中が占めていた。

………なんなんだ、この街は?

見れば、あちこちの看板に『メイドカフェ』の文字が掲げられている。

あー、なるほど。

そういえば、メイドっぽい格好してる女で溢れてる。

そういう街なのか?

………わっかんねえな。



メイドなんて、城に帰れば大勢いるし。

ったく。

自分でできることは、自分でやれよ。

メイドに何を期待してるんだ?



………まあ、文化の違いなんだろうな。


こういう、くだらねえ街は好きになれねえ。



あまりにもすごい人混みの中で―――。



トンッ。



腕に軽く引っかかりを感じた。



「………っ、あ、ごめんなさい」


ティッシュを配っていた女とぶつかったのだ。



それが、マインだった。







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