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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~




それから、しばらく。

静かな食堂には、紙の上を走るペンの音だけが聞こえていた―――。





「ほらよ、完成」


カインが、テスト用紙をテーブルの上で滑らせる。


私のすぐ前に来た用紙を受け取る。



………ちゃんと書けてるじゃん。

英語ほどではないけれど、要点も言い回しもしっかりしていて、まとまった文章になっている。

和歌については否定的な記述だけど、確固とした自身の意見なので、これで良しだ。



カインが立ち上がって、後ろから覗き込んでくる。



「どうだ?」


「………っ、まだ読んでる途中!」


………近い、よ。

カインをすぐ後ろに感じて、ドキドキしながら読み進める。


この距離感に緊張してしまって、一気に汗が吹き出てくるようだ―――。



「な、なんか暑くない?」


「ん?あっ………ああ」


カインも気づいたようで、慌てて距離をとって………。


「くそ………っ、エアコン効いてるのかよっ」


壁にあるエアコンのスイッチを操作しだすカイン。



「読み終わったかよ。どうだ?完璧だろ」


カインが自身たっぷりに言う。


「悪くはないね」


「悪くはない、だと?」


「うん。だって、ちょっとね」


内容的には英文の時と変わらないけれど、やっぱり表現力の点では残念ながら劣ってしまう。

でも、母国語でないのに、ここまで書ければ大したものだ。



「よし。はい、合格!」


大きく丸をつける。







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