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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~




「だから、悪かったって言ってるだろがっ。俺は、事実がどうだろうと守りたかったんだよ。その………マイン先生は、俺らの仲間だし」


カインの言葉は、小さくなっていて聞き取りづらい。


「え、今、何て言った?」


私は、とぼけて聞き返す。


「二度と言わねえ!」


カインは、顔を赤らめ、そっぽを向く。



そっか。

―――仲間って。

そんなふうに思ってくれていたんだ。

カインの気持ちを聞けてよかった。

すごく嬉しい。



と、同時に。

学園内でそんな噂が広まってたことに、少なからずともショックを受ける。

人の噂って、本人には聞こえてこないものなんだな………。





「おい、今度こそ脱線終了」


カインは、シャーペンを握り直すと、英和辞書を捲りながら、回答用紙に向き合う。



「なあ。これ、ジル教頭も見るのかよ?」


「ううん。一任されてるから、私が合格点出せば、それで終了だよ」


「了解」


カインは、カツカツと筆を進めていく。



あ、ちゃんと日本語で書いてる―――。



ほっとして、改めてカインを見る。

少し癖のある黒い髪。切れ長の瞳に長いまつげ。

すっと通った鼻に形のいい薄い唇。整った輪郭―――。

芸能人ぽい顔立ちだよね。

こういう人を絵になるっていうのかな………。

あ、もちろん、口を開かなければ、ね。





「見惚れんなよ」


カインは、顔を上げずに言う。



「み、見惚れてなんかないし!自意識過剰!」


「ふーん。そういうことにしてやる」


カインは、手を止めることなくニヤリと笑みを浮かべる。


もうっ。







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