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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~




私達は、ユーリとノアに続いて台所へ向かった。

サンドイッチ用のパンとバター、ハムにチーズ、レタス、キュウリ、トマトが容器に入れて並べられている。



「皆忙しいだろうから、簡単にできるものがいいかなと思って。さ、作ろう」


ユーリが声を掛ける。



「これ、どうすんだよ」


カインがユーリに聞いている。



「だから、ただパンに材料挟むだけですってば。ほら、こうやって、まずバター塗って………あ、皆、ちゃんと手洗ってね」


「ユーリ、お母さんみたい」


私は、クスッと笑って、そう言う。



「えー、今度は俺、お母さん?生徒会にこき使われて、そのうちおじいさんになっちゃいそう」


「よう、ユーリじいさん」


「カイン様には、言われたくないですー」


カインとユーリの和やかなやり取りを横目に、私たちはサンドイッチ作りに取り掛かった。





出来上がったサンドイッチをお皿に乗せ、食堂のテーブルに並べる。

ユーリとノアが、人数分のスープをカップに注いでくれている。



「案外、質素だな」


サンドイッチを眺めながら、カインが呟く。



「カイン、コーンスープもあるよー」


ノアが、カップを掲げてみせる。



「サンドイッチって言ったら、ローストビーフとかスモークサーモン入るだろが」


カインが、不満そうに、また言う。



「金持ち臭いサンドイッチだね」


私は、反論してみる。



「俺様は、どうせ食うなら美味いもんが食いたいって主義だ」


カインが私を睨む。



「まあまあ。予算も限られてるし。あ、なんなら、俺が魔法使いになって『おいしくなあれ』の魔法をかけてあげようか?」


ユーリが、険悪になりかけた私達の間に入ってくれる。



「今度は、魔法使いか………まったく、貴様という奴は………」


アルバートが呟くと。



「おいしくなあれ、の魔法、ね。それならマイン先生の方が、適任なんじゃねえの?」


カインは、ニヤリと不敵な笑みを浮かべる。







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