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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第21章 私立リアリン学園!7時間目~カイン~




「片付け終了~」


そう言うと。

カインは、振り返りもせず、台所から出て行った。



「も~~う!いい加減な奴!」


カインの後ろ姿を見送りながら、ふくれる。



「相変わらずだよねー」


のんびりとした口調が耳に入る。

振り向くと、ノアがヘラッと笑う。



「マイン先生は、本当にカインがいい加減な奴って思ってる?」


「思ってるもなにも、自分からいい加減な奴に思われるように言ってるんだよ?」


もう一度、カインの去った方を見ながら声を張り上げる。

………でも、もうカインには聞こえないか。



「そー、自分からいい加減な奴に思われるように言ってるんだよね」


ノアが、私の言葉を繰り返す。



含みのあるノアの言い方。



「………どういうこと?」


私は蛇口をひねって水を止め、聞き返す。



「んー、明日のサッカー部の試合、確かに重要なんだよね。だけど、明後日には学園のメイン行事の一つ、生徒総会がある。カインのことだから両立させることだってできるだろうけど、サッカーはチームワークが大事だよね。練習に出たり出なかったりじゃチームがまとまらないからさ。それに、生徒会はこの少ない人数ですべて取り仕切ってるから、役割大きいよね。だから、今回は生徒会に専念するって決めたんじゃないかな」


「………」


「今回の合宿もサッカー部が心配だからって合同にしたの、カインだし」


サッカー部との合同って………。

単に時期が重なったわけじゃなかったんだ。



「それならそうと言えばいいのに………でも、それ、カインがノアに言ったの?」


「そうじゃないけど」


「え?それじゃ、ノアの憶測でしかないよね?」


「言わなくてもわかる。カインとは、つきあい長いから」


ノアが、真面目な顔できっぱりと言い切る。

その様子で、本当にカインのことを、わかって言ってるんだなと伝わってきた。







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