第20章 私立リアリン学園!~ゼノ~ 情熱編
「もぉ、やだ。意地悪です!!」
「あの時は、アルもいたからな」
「あ」
そうか。
アルバートに気づかれないように、配慮してくれてたんだね。
でも、それってアルバートが鈍感だったから、まだよかったってだけで。
ゼノ様が、しっかり意味をわかってたのは、事実。
やっぱり、恥ずかしい………。
伏し目がちな私の頬を両手で包み、上を向かせられる。
「生涯、側室を持つこともない。マイン。俺は、お前だけを愛している」
「………!!」
ゼノ様の唇が再び重なる。
その唇は、深く、激しさを増して―――。
やがて、熱い舌が、私の口内に滑り込んできた。
「………っ、あ、ふ………ん、ん」
―――舌と舌が、絡み合う。
口内をあちこちと弄られて、息が上がっていく………。
「………はっ、あ」
一瞬、隙間が生まれて、息をすると―――。
今度は、唇で舌を優しく吸われる。
チュ………ッ、チュ、チュ、クチュゥ。
何度も何度も、唇を挟まれたり啄まれたりが繰り返される。
ジワジワと、快感が全身に広がっていくのを感じる………。
そして、もう一度見つめ合って。
ゼノ様の唇は首筋を伝い、ゆっくりと下へと滑らせていく―――。