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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第20章 私立リアリン学園!~ゼノ~ 情熱編




チュ………。



唇に音を立てて口づけると、ゼノ様は私を見下ろす。

あまりの胸の高まりから、息をするにも苦しいくらいに全身が震える。

自然と潤んでいく瞳で見上げる―――。



「こんな顔もするのだな」



ゼノ様の指が、ゆっくりと頬を撫であげる。



「こんなって………どんな?」

「顔が真っ赤だ。そんなに恥ずかしいか?」

「だって、こんなのって」



私は、ゼノ様から顔を背ける。

その反動で、私の瞳からは、一筋の涙が頬を伝っていった。



「なぜ泣く?」



「………わかりません」



ゼノ様とこうしていることが、夢みたいで。

でも、現実で―――。

嬉しい。

けど。

私とゼノ様は………。



「俺は、マイン先生を側室などに、おさめるつもりはない」



「………!?」



何を言っているのだろう………。

一瞬、思案して。



え、もしかして。

こないだの、生徒会室の鍵を渡された時の、話………?



ええっ!?

つまり、それって!



ゼノ様の部屋の合鍵を託されたと思った、私の勘違いに気づいてたってこと?



………それって、すっごく恥ずかしいっ。

あの時、笑い飛ばしてくれた方が、まだマシだったんだけど!







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