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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




なんか………気が抜けていく。



「ごめんなさい、私、全然そんなこと思いつかなくて………」

「謝る必要はない」

「あ、でも、あの写真、ほんとにかわいいって思ったから………」

「男にかわいいは、褒め言葉ではないが?」

「あ、えと、そっか、そうですよね、ごめんなさい………って、私また謝ってるし!」



しどろもどろになって………もう、めちゃくちゃだ。

私は、いたたまれなくなって、顔を覆う。



ドキンッ。



私の手に、ゼノ様の手が重なる―――。



ゆっくりと手を取られ、顔から手が離される。

私は、ゼノ様を見上げる。



「また、泣かせてしまったのかと思った」



ゼノ様が、ほっと息をつく。



「………そんな簡単に泣きません!」



私が強く言うと。

優しい笑みを見せた。



………ゼノ様、こんなふうに笑うんだ。



あ―――。



ゼノ様は、ゆっくりと私から手を離す。

ぬくもりが離れてしまったことを、少し残念に思う。



「まだ時間は、あるか?」



「え?ええ」



就寝時間なんて、決めてなかったと思う。



だから、まだ………もう少し、ここで、こうしていたい―――。



「すぐ戻る」



そう言うと、ゼノ様は合宿所の方に戻っていく。



………なんだろう。

すぐ、戻るんだよね。



私は、ゼノ様の消えた辺りをじっと見つめて待つ。







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