第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
片付けを済ませて、私達はそれぞれの部屋へと戻る。
ポフッ。
ベッドに身体を沈めて、フウッと深呼吸。
結構、疲れたかも………。
けど、すごく楽しかったなあ。
満ち足りた気持ちで、目を閉じかけて―――。
あ、シャワー浴びに行ってこようかな。
起き上がると、支度を整え、シャワー室へと向かう。
レオの言うとおり、A棟の奥にシャワー室があった。
ドアが二つ並んでいて、そのうちの一つを開ける。
入るとすぐが、一人用の脱衣所になっている。
左側は大きな鏡になっていて、横の棚にはドライヤーとカゴと折りたたみの小さな椅子が置いてある。
その奥にまたガラス扉があり、そこがシャワー室になっている。
カチャリと鍵をかけて、服を脱ぐ。
カゴの中に脱いだ衣服を入れる。
空調が効いているし、上方から送風もあって快適だ。
至れり尽くせりだなあ。
大鍋いっぱいのカレー作りで汗をたくさんかいていたので、シャワーを浴びてサッパリだ♪
折りたたみ椅子を開き、鏡の前に座り、ドライヤーで髪を乾かす。
隣りから物音が聞こえてきて、一瞬驚いたけど………。
ミシェルがシャワーを浴びに来たのだろう。
充分に髪を乾かしてから部屋に戻り、ベッドの真ん中に勢いよく座る。
この瞬間に、ビール飲めるといいんだけどねえ。
学園は快適だけど、大好きなビールがないってのが難点。
次のお休みには街に行って、絶対ビール仕入れて来ないとね!
そんなことを思っていたら。
………喉、渇いた。
もう動くの面倒なんだけどなあ。
仕方ないので、立ち上がって台所へと向かう。