第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
~合宿所の夜~
後片付けは、サッカー部が担当してくれたので、私達はそのまま食堂に残り、アンケートの集計に取りかかった。
台所は騒々しい。
ガチャガチャと食器の擦れる音、大声で話したり笑ったり―――。
しばらくすると………。
びっくりするほど静かになった。
サッカー部が、グラウンドへ練習に行ったのだ。
「俺が言うのもなんだが………しかし、うるせえ連中だな」
カインがボソッと呟く。
「元気でいいんじゃない?」
私が答えると。
「元気も大概にしてほしいものです」
アルバートがそう言うので、私はアルバートにも言う。
「アルバートは、もっと元気でもいいと思うよ」
「なっ………」
それから、私達は仕事に専念し、時間はあっという間に流れていった。
そのうちに、外からたくさんの足音と声が聞こえてくる。
サッカー部が練習から戻ってきたようだ。
「お疲れ様!お風呂沸いてるよ~」
ユーリの声が玄関から聞こえる。
続いて、皆の歓声。
「B棟に大浴場があるけど、そっちは男子専用にしたんだ。A棟の奥にシャワー室が二つあるから、マイン先生とミシェルは、そっちを使って」
レオが教えてくれる。
「大浴場があるんだ!」
いい響き!
大浴場も入ってみたかったなあ。
「俺らも、そろそろ終了にしようか」
「お疲れ様」