• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




ごはん、カレー、サラダの入った容器を食堂に並べると、皆は待ってましたと列を作り、各々お皿に盛り付け、席に着く。

夕食は、賑やか過ぎるほどだった。

サッカー部員達は、とにかくよく食べ、よく笑う。



「このカレー、すっげえ美味い!」

「おかわり!」

「俺も!」



そんな声が、あちこちから聞こえ………。



「やはり、俺の調合したスパイスが決め手だったか。この、そこはかとなく香るスパイス、絶妙な味わい………素晴らしい」



満足気に頷いているアルバートを見ながら、私達生徒会メンバーは笑いをこらえるのに必死だ。



「まんま、ハーモンドカレーの味だよね?」

と、レオ。


「ああ。ひとさじたりとも入れてねえからな」

これは、カイン。



二人がこっそりと話すのが可笑しくて、ついに全員で吹きだしてしまう。



「なにか、おかしなことがありましたか?………まったく、理解不能です」

アルバートは、怪訝そうな顔つきをしながらカレーを口に運んでいる。



「こだわり強いのか、味音痴なのか」

呟くアラン。


「完全に後者でしょ」

冷たく、ミシェル。


「おいしければいーんじゃない?」

のんきなノア。


「俺達もおかわりしよー!」

明るく笑うユーリ。



そんな私達を、穏やかな微笑みを浮かべて見ているゼノ様―――。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp