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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「なあ、おい………」



急にカインが声を潜める。



「ルーは、どうすんだよ?」



皆は、一斉にアルバートの方を向く。

難しい顔をして、茶色や赤のスパイスを一生懸命混ぜている。



………なんか、まだかかりそう。



「ルーなしのカレーは、食べたくないな」


レオが呟く。



「こだわりカレーでも、タイムリミットってのがあるからね」


ユーリが軽くため息をつく。



「どうした」



ゼノ様が、食堂から戻ってくる。



「できたのか?」



「あの、それが、アルバートのカレールーが、まだなので………」



私は、小声で伝える。



「アル、できたのか?皆が待ってる」



ゼノ様が、アルバートに声をかけてくれる。



「すみません、お待たせしました。完成です」



アルバートは、カレー粉の入った器を持って、意気揚々とこちらにやって来る。


私達は、顔を見合わせて、ほっとしたけれど。

すぐに思う―――。



………あの調合、大丈夫なのかな。



「ちょっと待て、アルバート。もう少し炒めてから入れるから、そこ置いておけ。後は俺がやる」



………カインが、機転を利かしてくれたようだ。

私達が箱に入った市販のカレールーに視線を送ると、カインは了解したと言わんばかりに、片目をつむってみせる。







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