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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「そういうことで、『廊下を走らない』を校則から外すという案は、却下です」



アルバートが言いきる。



「案は却下だが、マイン先生の視点がいい。新任のマイン先生だからこそ、違う角度から学園を見ることができるのだろうな。唯一無二の存在であることは間違いない。期待している」



ゼノ様が言う。



それって………すっごい、褒めてるよね?



ゼノ様の視線を感じるけれど………。

私は、目を合わせることができなくて。

手持ち無沙汰な感で、ペットボトルに手を伸ばし、ちょっぴりミルクティーを飲む。



「では、この後の日程の確認を。作業の手を休めることなく聞いてください。アンケート締切があさってなので、本格的に忙しくなるのはそれ以降となります。今週末の合宿もアンケート集計がメインとなりますが………」



アルバートの説明を、なんとはなく聞いていると………。



―――今、合宿って言った?

言ったよね?



「合宿って何?」



私が口を挟むと。

皆は、作業の手を止めて私を見る。



………おっと、注目浴びてるよお。



「初耳ですか?まあ………マイン先生は、まったくミーティングに出ていませんでしたからね」

「マイン先生も忙しいから、仕方ないんじゃない?それよりも、連絡事項が行き渡ってないってのは伝達ミスでしょ」



アルバートの皮肉めいた言い方に、レオが言い返してくれる。



「………失礼しました。今後は、伝達の徹底に努めます。………レオ=クロフォード、マイン先生に合宿の説明をしろ」

「え、俺?」

「他の者は作業の継続をお願いします」



アルバートは、集計作業に戻る。







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