第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
「こっちは、マイン先生の写真集を作りたい。写真部より………だってさ」
隣りの席のレオが、持っている用紙を指差しながら言う。
レオの指し示す先には―――。
『3.先生への要望
マイン先生の写真集を作りたい 写真部より』
そう書かれていた。
「何よ、これ!」
私は、立ち上がって、カインとアルバートが手にしている用紙を奪う。
そこにも、やっぱり、
『3.先生への要望
マイン先生、毎日ミニスカート希望』
『3.先生への要望
マイン先生の水着姿が見たい』
と、書かれている。
「これが先生への要望?頭おかしいんじゃない!?」
私は呆れ果てる。
「男子なんて、こんなのばかりです」
私の反対隣りに座っているミシェルが、淡々と集計作業をしながら呟く。
こんなのばかりって………ちょっと待ってよ。
何よ、これ。
何なの?
私は、フツフツと怒りがこみ上げてくるのを感じる。
「私はね、校則を皆で考えるってすごいなって感心してたんだよ?それが何?要望がミニスカ?水着?写真集?バッカじゃないの!?」
私は、皆を見回しながら叫ぶ。
一瞬、しんとしてから―――。
「男子は基本、皆、バカですから」
作業の手を止めることなく、小さな声で告げるミシェル。
その声は、か細いのに妙によく響いた。
………ミシェルって、かわいい顔して、言うことキツイな。
って、そうじゃなくて!