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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




この頃のゼノ様も、そうだったのかな。



体格の大きい上級生に囲まれてるからか、心なし小さく感じられるゼノ様―――。



「この写真は、入学したばかりの頃ですよね?ふふっ、かわいい」



写真の中のゼノ様は、唇をキュッと引き結び、まっすぐ正面を見据えている。

まだ、あどけなさの残る顔つきをしていても、瞳には、強い意思をしっかりと宿している。



こんなゼノ様を見れるなんて!

ほんと、お宝写真だわ♪



「………」



「ね、写真は、これだけですか?他にもあったら見たいなあ」



「マイン先生」



「はい?」



おっ、お宝写真、ザックザク出てくる?



私は、ワクワクして顔を上げる。



と。



「悪いが、俺は仕事を早く終わらせたい」



ゼノ様の表情は、思っていたのとは違って、ものすごく固くて………。



―――あ。



そうだよね。

ここには、おしゃべりしに来たんじゃないんだ。

ゼノ様には、やることがあって、忙しくて。

それなのに、私ったら………。



「あの、ごめんなさい。私、邪魔ですよね。帰ります!」



私は、ファイルを棚に戻すと、なにか言いかけたゼノ様を後にして、急いで生徒会室を出た。

きっと、気にするな、とか言ってくれようとしたのだろうけど。



………これ以上、邪魔したくない。

ゼノ様の時間を無駄にさせたくない。







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