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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~




「レオ、マイン先生」



「あ、お疲れ様です、ゼノ様」



レオが軽く頭を下げる。



「ああ、レオの司会進行は、いつもスムーズで助かっている」

「ありがとうございます」



ゼノ様は、今度は私の方に向き直って。



「マイン先生、忙しいなか顧問を引き受けてくれたようだな。礼を言う」

「いえ、そんな。私で役に立てることがあれば喜んで!」



うわっ、私、ゼノ様と話してるよぉっ。

なんだか、勝手に鼓動が速くなっていって―――。






と。



「やべっ、遅れる」



私とレオの間をすり抜けて、慌てて生徒会室を出て行くカイン。



………この後、何か用事があるのだろう。



「カイン!アランに伝言頼める?」



すかさず、カインの背中に向かって声をかけるレオ。



「んなの、自分で言え!」



「すぐ済むからさ………待ってって」



レオがカインを追いかけていく。



「カイン=ロッシュ!廊下は走らない!」



ゼノ様の隣りに立っているアルバートが、声を上げる。



嵐が去ると―――。

ゼノ様は、もう一度私に向き直って。



「行事が近い時はミーティングも連日となるが、芽瑠先生は毎回参加していたわけではない。マイン先生も無理のない範囲でお願いしたい」

「はい。でも、私はできる限りお手伝いしたいんで、毎回呼んでください」

「頼もしいな………しかし、なぜマイン先生は、俺に敬語を使うのだ?」

「えっ」

「かしこまる必要はない。普通に話すといい。それから、ゼノと呼んでかまわない」

「………っ!?だって、そんな、タメ口なんて恐れ多いです!それに呼び捨てなんて、絶対無理!」



そう強く言った私に、一瞬驚いた表情をするゼノ様。



「そうか。ならば、好きに呼ぶといい」







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