第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
いくつかの議題を話し合い、結論をまとめ終わると、ゼノ様が皆を見渡して言った。
「他に意見はないか………では、今日は、ここまでにしよう」
「そうだね、じゃあ、今日はこれで解散ってことで。お疲れ様です」
レオがそう言うと、皆は帰り支度を始める。
「マイン先生、どうだった?やっていけそう?」
レオに声をかけられ、私は答える。
「なんか、皆すっごくしっかりしてて、私、いらないんじゃないかなって感じだけど?」
「そんなことないよ。困った時は、皆でマイン先生に頼るから、よろしくね」
「え!そっちの方が困る!」
困った時は、なんて………その時は、絶対、私の方がパニクッてるよおっ。
「………っ、ごめん、冗談。俺ら、意外にしっかりしてるから大丈夫。マイン先生は、安心してていいから」
レオは、私の反応を面白そうに、笑いを噛み殺しながら言う。
「もう!あ、でも、それじゃ、私、やることあるのかな」
「忙しい時期になったら、本当に猫の手も借りたい的状況になるから。それまで、気楽に構えててよ」