第19章 私立リアリン学園!6時間目~ゼノ~
「生徒会は、事前に全校生徒にアンケートをとって、議案をまとめておくんだ。先生用にもアンケートするから、後で見てね。………それで、そのアンケートに俺が少し手を加えてみたんだけど」
「レオ=クロフォード、俺が作ったアンケートに何か不満でも?」
すかさず、アルバートが言葉を挟む。
「不満はないけど、ちょっと言い回しが固いかなって。それにちょっと説明多すぎるから、読むの面倒に思われそうなんだよね。シンプル、簡潔でいこうよ」
そう言ってレオは、用紙を取り出して、ゼノ様に渡す。
「これが改訂版です。ゼノ様のオーケーが出たら、配布しようと思ってます」
「ああ、確認しておく」
書類に目を落とすゼノ様。
落ち着いた雰囲気―――。
さすが、生徒会長だな。
と、いうより。
次期国王ってことは、国を治めるってことだもんね。
学園の生徒をまとめることなんて、ゼノ様にとっては、簡単なことなんだろうな………。
―――なんだか、目をそらせない。
こんなにも惹きつけられる人が、いるだろうか………。