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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第17章 私立リアリン学園!5時間目~ジル~




どうしよう―――。

この状況って、なんか………。


その、キス………って、こと?



私は、どうしていいかわからなくて、ギュッと目をつむる。



ゆっくりと、ジル教頭の鼻先が、私の鼻と触れる距離にまで近づいてきている―――。



唇に、吐息がかかって………。



もう、あとわずかで唇が触れる………そう思った時に。



「マイン先生?」



ふっと、離れていった―――。



「………っ!?」



私は、目を開けて凝視する。



「続きを、ご所望ですか?」



「………つ、続きって………?」



「からかったつもりだったのですが………マイン先生の反応が、あまりにもかわいいので………」



か、からかわれていただけなんだ―――。

けど。

か、かわいいって………。



「私とこうして再会して、運命でも感じてらっしゃるかと思いまして」



からかいまじりの口調。



「もしかして、私を、ここの教師にって………ジル教頭が配慮してくれたのですか?」



「いえ、そんな権限は、私にはありませんよ。マイン先生と私の出逢いは、単なる偶然です」



キッパリと否定して。

言葉を続ける。



「さて、ようやく片付きましたね。マイン先生、お手伝いありがとうございました」



その場の空気をガラリと変えるように、いつものジル教頭の顔に戻った。



「そうですね。じゃ、私は戻りますね」



私も、何事もなかったかのようにそう言い、背を向けたのだった。








※次ページより、情熱編<R18>となります


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