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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第17章 私立リアリン学園!5時間目~ジル~




その間も、何か話した方がいいのかな、けど、何を話せば、と考え続けて………。

それに、さっきの………ジル教頭が苦手って肯定してしまったのも、弁解したいし。

どうしたらいいんだろう………。



私の頭の中は、そんなことがグルグルとずっと駆け巡っていて―――。



「マイン先生、学園には慣れましたか?」



沈黙にたえかねたのか、気を使ってるのか、そう聞いてくれる。



「あ、はい、ずいぶん慣れてきました」

「どの教科も予習をしっかりしてらっしゃるようですね。教え方も丁寧でわかりやすいと聞いております」

「頑張ってますから!」



私は、意気揚々と答える。



「生活面では、どうです?宿舎の方は、いかがですか?」

「とっても快適です。お部屋は広いし綺麗だし、言うことなしです」



あ、そういえば。

前任の芽瑠先生の物を整理したって言ってたけど。



「もしかして、私の部屋を綺麗にしてくれたのも、ジル教頭ですか?」



初日に宿舎の整えられた部屋に感動したっけ………。

隅々までよく掃除をしてあって、無駄がなく、なおかつ使いやすさを配慮された部屋。

いかにも、ジル教頭らしい―――。



「マイン先生の部屋は、女子生徒達が整えました。男の私は、女子宿舎には入れませんからね」



「………あ、そうでしたか」



宿舎への異性の立ち入りは、禁止だった。

それなのに、どうして私は、あの部屋を片付けたのがジル教頭だなんて思ったのだろう………。







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