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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第17章 私立リアリン学園!5時間目~ジル~




守衛室でジル教頭のことを話し、そのまま2時間目の授業に向かった。



でも………大丈夫かな。

もしかして、怪我をしていたのかもしれないし………。

今、どうしてるんだろう―――。

本棚を起こして、資料を片付けて………。

それを、ジル教頭が一人でやっているのでは、と思うと落ち着かなかった。



2時間目の授業は、そんなことを考えて頭がいっぱいで、自分でも何をどう教えているのかわからなくなるほどだった。

なので、授業が終わると、私は一目散に進路指導室へと向かっていた。





ガチャリッ!





進路指導室のドアを思いきり開ける。

そこには、驚いた表情でこちらを振り返っているジル教頭がいた。



「マイン先生、どうかしましたか?」



「え、ええと、どうかしましたかって………それは、私が聞きたいことですっ………て、え?」



進路指導室は、何事もなかったかのように静寂を保っていた。

本棚は元どおり立てられていて、資料の大半は、すでに棚に整頓されている。



あ、でも、まだ、足元にいくつかの本が散乱している。



ジル教頭は、優雅な手つきで資料を片付けている。



「本棚、元に戻ったんですか?」

「ええ。ビスが緩んでいたようです。昨日、生徒からこの部屋で軋んだ音がすると言われて、調べていたのです。まさか、本棚が倒れてくるとは想像もしていませんでした」

「怪我とか、してませんか?」

「ええ、大丈夫ですよ」



その横顔を見る。

気づくと、額にじんわりと汗を浮かべている。

この一時間、ずっと一人で片付けていたんだ………。







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