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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第17章 私立リアリン学園!5時間目~ジル~




~進路指導室~





今日も一日が始まった。

順調に1時間目の授業を終えて、職員室に戻ろうと廊下を歩いていると………。



ドサドサドサッ!!



ガタ―――ンッ!!!



―――ものすごい音が、聞こえてきた。



ええっ!?

今の音………どこから?



辺りを見回して。

廊下の先に、進路指導室と書かれた部屋を見つける。

音がしたのは、あそこから、かな?



私は、おそるおそる戸を開けて見る。



―――!!!



目の前に、大きな本棚が横倒しになっている………。



思っていたより、大惨事なんだけどっ!!



と。

本棚の向こうに、人影がある。



「………ジル教頭!?大丈夫ですか?」



その人影がジル教頭とわかり、慌てて声をかける。

本棚と一緒に落ちたであろう資料の山の中で、苦笑している姿が見える―――。



「マイン先生ですか………見苦しい所をお見せしてしまいましたね」



力なく笑っている。



「いえ、そんなことっ………それより、大丈夫ですか?」



私は、側に行こうと思いつつも、目の前の大きな本棚に阻まれて、どうすることもできない。



「こんなことになったのが、私でよかったです。生徒に怪我を負わせるようなことになっていたらと思うと………」



倒れている本棚をギシギシと揺らしてみせる、ジル教頭。



あまりのことに、息を呑む。



「引き止めてしまって申し訳ありませんが、守衛室の方に、この状況を報告していただけますか」



「え?あ、はい………でも、あの、私も………」



「マイン先生は、次の授業がありますよね?私のことは、気になさらず。報告だけお願いします」



「………はい。わかりました………」



そう言われて。

ただ、頷くしかなくて。

私は、守衛室へと急いだ―――。







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