第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
うーん。
どっちも、いつもどおり、豪華で迷うな………。
タルトの上にあるイチゴが、艶やかに輝いていて、昨日、レオからもらったイチゴのようで………。
―――イチゴ。
レオが、アランに頼まれて買ったんだよね。
あれっ。
それって、もしかして………。
私は、はっと思い出して、向きを変える。
「マイン先生、お昼食べないの?」
「IDカード、職員室に忘れちゃったとか?」
「席とっておいてあげようか?」
生徒達が、私にいろいろと声をかけてくれているけれど。
私は、振り向かずに、まっすぐ1年1組の教室に向かった―――。