第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
あの日―――。
ホームで、出会った人達がいた。
『なんで、あんたが来るんだよ』
『かわいい弟の旅立ちを見送りに来るって普通だと思うけど?』
そんな、やりとりを交わしてて。
私は、赤い髪の、緋色の瞳の弟君と目が合って―――。
『………旅立ちとか、大げさだから。たかだか三日留守にするだけ』
私は、はっとする。
………あれって、アランとレオだったの?
同じ、緋色の瞳。
そういえば、クロフォードって。
苗字も同じ―――。
「何?どうかした?」
レオは、急に足を止めて黙りこんだ私に、驚いているようだ。
「あ、ごめんね。あの、アランとレオが、もしかして兄弟なのかなって………でも、そんなわけないか」
「兄弟だよ」
レオが、即答する。
「………ええっ!?ほんとに?だって、兄弟で、同じ学年って、ありえないよね?」
「ありえるよ。俺とアランは、双子だから」
「双子………」
私は、突然舞い込んだ事実に、呆然とする。
「どうして、今まで気づかなかったんだろう………誰も、何にも言ってくれなかったし」
「俺達が双子だって知らないの、マイン先生だけなんだよね。面白いから、あえて黙ってたんだ」
「面白いって………あのねえ」