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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~




「アランが、気になる?」



レオに、そう聞かれて。

………?

ぼんやりしていたから、アランのことを考えていると勘違いしたのかな。

私は………。

レオのことを考えていたのに―――。



「あー、うん。その………アランって、見た目とギャップありすぎだよね。でも、料理できる男の人ってポイント高いかも」

「一番人気なのも頷けるって?」

「え?一番人気って?」

「あ、マイン先生は、知らないのか。春に学園の人気投票があって、アランが一位だったんだ」



「ええっ?アランが!?」



私は、ついつい大声を出してしまう。



「そんなに意外?」

「だって、全然愛想ないし………怖そうだよね?」

「怖そうって、いいね」



レオは、可笑しくて仕方ないというように笑い続けている。



「あ、でも。そうか。サッカー部の練習を見学してた女のコ達の大半は、アラン目当てっぽかった」



私は、さっきの練習風景を思い浮かべる。



「マイン先生も練習見に行ってたの?」

「見回り当番の時、グラウンドの前通ったから。そうだ、MVP取って、選抜強化合宿に参加したんだってね。プロのサッカー選手に教えてもらえる合宿とかって、すごいよね」



「あの日、俺、アランの見送りに行ったんだ。けど、『なんで、あんたが来るんだよ』って言われた」

「あはっ、アランらしい。けど、レオもわざわざ見送りに行くんだね」

「俺、あんまり新幹線乗ったことないから、ちょっと憧れなんだよね。見送りに行って、いろんな新幹線見れて楽しかったよ」

「………新幹線だったんだ」



あれ。

何か、引っかかるものを感じる………。



結衣と温泉に行ったあの日。

七月一日。

アランもその日、合宿に行った。



私もアランも、新幹線で。







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