第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
さっき来た道を戻り、学園の入口を通り過ぎると、芝が敷かれた広場が見えてくる。
ベンチが所々に置かれていて、ピクニックに最適な感じ。
広場を抜けると、コンビニほどの大きさの建物が見えてきて、看板に『リアリンマート』と書かれてある。
店の入口にはゲートがあり、IDをかざして中に入る。
うわっ、すごい。
店内の右側は、スーパーマーケットのように食材が豊富だ。
左側は、日用品や文房具、雑貨などが並んでいる。
学園の中にあるとは、思えないほどの品揃えだ。
私は、店内をゆっくり見て回る。
レタスやキュウリ、人参、じゃがいも………。
数は多くないけれど、種類はたくさん置いてある。
私達の食事は、朝と夜は宿舎内の食堂で、昼は校舎内の食堂で提供されている。
三食とも、校舎内の厨房で調理されていて、宿舎のキッチンは、自由に使えるようになっている。
キッチンで、お菓子やお弁当を作っている生徒をよく見かける。
ここで、食材を買ってるんだね。
肉や切り身の魚も売っている。
スナック菓子やスイーツも。
食堂では、果物やデザートもでるので、食べる物に不自由してなかったから、気にしてなかったけど。
あ、ポテトチップ、食べたい。
買って行こうっと。
一番奥に、取っ手式の冷蔵、冷凍コーナーがあり、ジュースがたくさんある。
そして、その並びに、いい物を見つけた。
お酒が、置いてある!!!
冷蔵コーナーと同じに取っ手式のガラスケースの中には、ワインに日本酒、ラムの瓶などが、少ないけれど入っている。
そういえば、この学園に来てから、お酒を飲んでない。
ビール、飲みたいっ!!!
私は、ガラスケースを開ける………。
と。
あ、開かない。
………なんで?
私は、グイグイと取っ手を引っ張る。
けど、やっぱり、開かない。
力の問題じゃないようだ。