第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
~リアリンマート~
見回りを終えて、帰り支度を整えると、職員室を出る。
今日は、終了!
月曜日は、毎週楽しみにしているドラマもあるし。
お風呂にのんびり浸かったら、ゴロゴロしようっと。
ウキウキと軽い足取りで、宿舎へと向かう。
校舎を出るとすぐの正面に、大きな建物がどっしりと構えている。
これが、男子宿舎。
左に曲がると、はるか向こうには校門が見える。
校門の方へ進んで行くと、途中で右に曲がる道があり、小さめの洋館が現れる。
こっちは、女子宿舎。
男子生徒の数の方が圧倒的に多いので、男子宿舎に比べると、小さく感じられるけれど、中の部屋はどこも広くて快適だ。
宿舎から、数人の女子生徒が、おしゃべりをしながら出てくる。
通りすがりに、私に礼儀正しくお辞儀をして行った。
なんとなく振り返ると、彼女達は校門とは、反対方向、学園の方に曲がって行った。
「どこに行くの?もう下校時刻過ぎてるよ?」
私は、彼女達の後ろ姿に声をかける。
と、曲がり角で姿が見えなくなった女子生徒達が、私の声に気づいたのか、少し戻って来て答えてくれる。
「リアリンマートに、お買い物に行くんです」
「………リアリンマート?」
なんか、名前は、聞いたことがあるような………。
「ご存知ないんですか」
「マイン先生、まだ行ったことないんですね?」
「よかったら、案内しますよ。一緒に行きませんか」
そう言ってくれるので、私は、女子生徒達とリアリンマートに向かうことにする。