第15章 私立リアリン学園!4時間目~アラレオ~
と。
「バーカ」
そう言って。
コツンと、手の甲で、私の額を軽く小突く。
「顔、真っ赤。反応しすぎ」
それだけ言うと。
くるりと向きを変えて、グラウンドに向かって走って行った―――。
私は、走り去って行くアランの後ろ姿を見つめたまま、立ち尽くしていた。
………アランに触れられた額が、熱い。
暑さのせいかな。
頭が、ぼうっとする―――。
私は、手の中のペットボトルに視線を落とす。
―――間接、キス、かあ。
キュッ。
フタをはずすと、おそるおそる口をつけて。
ひと口だけ残った、ほんのり甘いスポーツドリンクを、ゆっくり、ゆっくり飲み干した―――。