第14章 私立リアリン学園!~クロード~ 情熱編
………はあっ。
大きな呼吸とともに、快感の余韻に浸る。
けれども………。
それは、一瞬で、かき消された。
突然、大きくドアが開いたのだ。
「………!!!」
「おい、マイン、言い忘れたが………」
そう言って職員室に入って来たのは、クロードだった。
私は、慌ててスカートの中から手を抜き出す。
やだ。
なんで、クロードなの?
こんなコトした、すぐ後だっていうのに………。
「鍵を閉めたら守衛室に預けるって、教えてなかったよな?」
「………うん………そっか、わかった。そうする」
早くいなくなってほしい―――。
そう、思っているのに。
「いつまで書いてるんだ?余計なことは書く必要ない。ごめんなさい、もうしません。一行そう書いて提出しろ」
「うん、わかった。そうする」
………返事が、適当になってる。
そんな私に、不思議そうな顔をして、近づいてくるクロード―――。
「顔が赤いぞ、大丈夫か?」
「大丈夫っ!なんでもないから!」
つい、大声を出してしまった。
その声に自分でも驚いてしまう。
どうしよう。
これじゃ、なにかあったって、言ってるようなもんだよ………。
「………ふーん、そうか」
クロードは、意味深な笑みを浮かべて、続ける。
「マインが、そんなに俺のことを想ってくれていたなんて、な」
「な、何言ってるの?」
グイッ。
右手首を掴まれたかと思うと。
途端に、クロードは、私の人差し指と中指を口に咥える。
………っ!!!
「ちょっとっ!?」
「この指で合ってるか?」
「………な、それって、どういう意味………」
「美味いな………」
しっかりと指の付け根まで口に含み、伏し目がちにしゃぶり続けるクロード。
私の指は、クロードの唾液でビチョビチョになっていく。
「や、やめて」
「やめない」
そう言って、顔を上げたクロードは、ゾクゾクするくらい、妖しい瞳を揺らしていた―――。