• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第14章 私立リアリン学園!~クロード~ 情熱編





クロード 情熱編<R18>



~妄想と現実~





クロードが頭に触れた大きな手の感触が、まだはっきりと残っている―――。

思い出す度にドキドキする。

近づいてきてくれたから、私は舞い上がってた。

被服準備室を二人だけの秘密の隠れ家みたいに思って。

大事なリアンを紹介してくれて。

一緒にお昼を食べて。

それだけで、特別な関係になったような気分。



………けれど、こんなこと思っているのは、わたしだけで。

クロードは、完全に私を子ども扱いしている。

それが、やりきれない。



クロードは大人だ。

心の中まで入り込んでくるのに、私とある一定の距離を保ったまま。

決して、踏み越えたりはしないだろう。

少しでも近づきたいと思ってても、クロードは、決めたライン以上に私を入れようとはしない。

さっきだって。

特別待遇だからってお咎めなしなんてこと、あるかな?

ほんとにお説教だけで済んだのかな。

学園長に何を言われたんだろう。



………減給、とか?



飲みに行ったら、話してくれたかな?



私は、また一つため息をつく。



せっかく誘われたのに。

断るなんて、私って、本当にバカ。



本心を言うなら、私は、クロードと過ごしたかった。



それなのに―――。

どこか、なにかが怖かった。

この、埋まることのない距離感を思い知りたくなかった。

そして、絶対的にクロードが優位な今、追いつけないもどかしさに苦しみたくない。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp