第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~
あれから、ずいぶん時間が経った。
下校時刻を過ぎ、先生方も帰って、職員室には私一人が残っていた。
足音が近づいてくるのが聞こえて、ドアの方を向くと―――。
ちょうどドアが開き、クロードが顔を覗かせた。
「マイン?お前、何やってるんだ。居残りか?」
「………反省文だよ」
「居残りで間違ってないだろ。で?書き終わったのか?」
「私のことより、クロードは?なんて言われたの?」
「延々説教されたよ」
心配そうな私とは対照的に、クロードは余裕な表情で、口角を上げて笑みを見せる。
「それで?どんな処罰されるの?」
「処罰なんかないさ」
「え?だって………」
「言ったろ?特別待遇だって」
「………」
クロードが私を気づかって言ってるだろうとは、想像がついた。
だけど。
言わないってことは、逆にそれだけ重い処罰だったんじゃないかって勘ぐっちゃうよ。
「クロード、ごめんね。私………」
「マイン、お前が謝ることじゃない。そもそも、禁止されてるのに学園内にリアンを連れて来たのは、俺だ」
クシャリと。
軽く髪を撫でられる。