第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~
職員室で、レポート用紙に向かい、反省文を書こうとシャーペンを握ってはいるけれど。
クロードのことが気にかかって、まったく進まない。
『以前、学園内で暴れ回って、ジルに説教くらってるからな』
そう言っていた。
前にも大騒ぎになったことがあったって言ってたのに。
それなのに。
私がもう少し注意深くしていればよかったのだ。
………今更、こんなこと言っても仕方ないけど。
クロード遅いな………。
でも、ここで待っててもクロードが来るとは限らないか。
まっすぐ被服準備室に行くかもしれないし。
そう思って。
あっ。
ポケットから、持ったままの被服準備室の鍵を取り出す。
準備室に鍵はかかってないけれど。
………鍵を受け取りに、ここに来るよね。
クロードを待ちながら、気乗りしないながらも少しずつ反省文を書き始めた。