第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~
~反省~
放課後。
学園長室に併設されている応接室で、私とクロードは並んで座っている。
私達の正面には、ジル教頭。
この長い長いお説教に、終わりはあるのだろうか………。
リアンは中等部の校舎で保護された。
その際に生徒がかすり傷を負い、念のため、病院へ行ったとのこと。
そして、私は………リアンを探すのに夢中で、6時間目の授業をすっかり忘れてしまっていたのだ。
「いかなる理由であろうと授業を放棄するとは、教師として許されることではありません」
厳しい顔をしているジル教頭を直視できなくて、黙って俯いているしかない………。
「今回は、自習という措置をとりましたが。貴女は、試用期間の身であるということをお忘れなく」
―――試用期間。
そうだった。
私は、まだ仮採用の身で、いつクビになってもおかしくない。
それなのに、こんな大失態やらかしてしまって………。
もしかして、もう………クビ宣告、とか?
私は、おそるおそる顔を上げる。
「充分反省なさっているようなので、マイン先生はこれくらいで。反省文を明日の朝、提出してください」
「反省文………」
「それだけでは、ご不満でも?これ以上のお仕置きをご所望ですか?」
「いえっ!とんでもないですっ!」
反省文だけで済んだことに拍子抜けはしたけど、とりあえずクビを免れたことにほっとする。
「さて、次はクロードですが………私と一緒に学園長室へ」
そう言って、ジル教頭は立ち上がり、すぐ後ろの学園長室のドアに手をかける。
え、学園長室って………。
そんなっ!