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【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~




キキッ?

小さく鳴き声を上げて、私の方にやってくる。



「そうそう、ほら、おいで!」



リアンが、私の肩に飛び乗ってきた。

あ~、よかった。

私は、少し力を入れてリアンの背を掴もうとすると、手の中から巧みに抜け出し、今度はテーブルの上に飛び乗る。



「リアン!」



その声に一瞬、振り向いたけど、リアンはテーブルを渡り歩き、ドアへと近づいて行った。



ドア開いてなくてよかった。



ほっとしたのも束の間………。

リアンは、テーブルからジャンプすると、ドアの取っ手に乗っかった。

リアンの重みで取っ手は下に下がり、ドアが開いた。



えっ!?



器用に両手を、開いた隙間に入れると、ドアはゆっくり大きく開いていって………。

床に飛び降りたリアンは、すぐにそのドアの隙間を潜り、姿が見えなくなってしまった。



え、ちょっと、嘘でしょ!?



リアンが、ドアを開けた?



どうしよう!



私は、慌ててリアンを追いかける。

長い廊下を駆けていくリアンの姿が見える。



「待って!」



クロードが鍵をかけろと言っていたのは、リアンが自分でドアを開けられるからだったんだ。



………そんなこと、今頃、気づくなんてっ!



階段を降りていくリアン。



………早いっ、追いつけないよ!



息を切らして階段を降りきると、開いた窓から外へと出ていくリアンの姿を目の端で捉える。



「リアン!行かないで!」



私は、非常口へ回り、外へ出るとリアンの姿を探す。


先の木々の間からチラリとリアンの姿が見えたような………。



どうしよう、どうしよう!



私の頭の中は、グルグルとそればかりで、とにかく必死でリアンの行方を探し続けた―――。







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