• テキストサイズ

【イケメン王宮・イケヴァン】りありん劇場♥R18

第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~




クロードからサンドイッチを受け取る。

薄めのパンにレタスやチーズ、パストラミビーフがたっぷり詰まっていて食べごたえありそうだ。



「あ、でも、これ、クロードのでしょ。私は食堂で食べるよ」


「店の女のコが美人で褒め上手だから、つい多めに買っちまうんだ。だから、食べてくれた方がむしろありがたい」


「そういうことなら、遠慮なくいただきます」


パクリと大きく口を開けて、サンドイッチにかぶりつく。



「美味しい!」


パンと具材の絶妙なバランスが口の中にじんわりと広がっていく。



「このサンドイッチのためなら、また早起きして買いに行こうと思うだろ」


「うんうん、わかる」


私は、サンドイッチを噛みしめる。

リアンが、欲しそうにサンドイッチに手を伸ばしている。



「リアン、お前はこっちだ」


クロードは、プラスチックの容器にペットフードをザラザラと入れ、手招きする。

ピョンッと私の腕から飛び乗り、ペットフードへと向かって行くリアン。



「コーヒーと紅茶、どっちがいい?」


「じゃ、紅茶を」


「了解」


クロードは、傍らの小さな棚からカップを取り出すと、ケトルでお湯を注ぐ。

ふんわりと一瞬、紅茶が香る。

けれど、すぐにコポコポという音とともにコーヒーの香りにかき消される。

私に紅茶を、クロードはコーヒーを淹れてテーブルにコトンと置く。

続いて砂糖とミルクとスプーンを並べる。

クロードは、そのままコーヒーを飲み始める。



………ブラックで飲むんだあ。



私は、砂糖を二さじ、ミルクをたっぷりにしてかき混ぜる。



………いい香り。



ゆっくり香りを堪能して、一口飲むと、上品な甘さに包まれる。







/ 978ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp