第13章 私立リアリン学園!3時間目~クロード~
と―――。
「職員室で堂々と口説くのは、やめていただけますか」
違う方向から、よく聞き知った鋭い口調が飛んできた。
「ジル教頭」
いつもだったら、ビクッとしてしまうところだけど………今は、ほっとした。
「口説いちゃいない。先輩として新任教師にアドバイスしているとこだ」
「アドバイス、ですか」
ジル教頭の冷たい視線を物ともせず、笑みを浮かべて肩をすくめるクロード。
「じゃ、俺は退散するか。またな、マイン」
ため息をつくジル教頭と私の間を抜けると、片手を上げて颯爽と職員室を出て行った。